翔side

やべ。

上目遣いやめてくんないかな。
多分意識してないだろうけど。

そんな顔で見られたら
理性がもたないよ?

それに、その顔。
ほかの男にはすんなよ?

やべぇ。
もう…俺…ベタ惚れじゃねぇか。

あー。我慢できねぇ。

「陽菜」

俺は俺なりに優しく唇を重ねた。

「お前すきありすぎ」

また顔真っ赤になっちゃって。

だから意地悪したくなっちゃうんだって!

あ、いいこと思い付いた!!

「陽菜。
今から学校出よう?」

「は?
まだ後一時間あるんだよ?」

「二、三時間さぼってんだからいいだろ?」

「まぁそうだけど…」

「じゃあ…行くか!!」

「ぇ?どこに?」

「いいから、ついてこい」

俺は陽菜をひっぱって
学校を後にした。