私はほんの少し歩いてほっとした。 私が見たガラスケースは空っぽで、【売却済み】と書かれていたから。 よかった・・・これで、見なければいけない少女が1つ消えた・・・ ふと目に付いた、ガラスケース。 そこには、普通の少女が立っていた。 そう、“立っていた”だけ----・・・ 私は、自転車少女を見た後なのか、普通に立っていた少女にまたしても興味を持ってしまい、そのガラスケースに近づき、赤いボタンを押した。