チシオという文字に
三つの言葉と
二つの歌が浮んだ
言葉は血潮と千汐と地塩
歌は「予科練の歌」と「若い力」

チシオスミレの場合は
葉の紅紫の斑入りを
血潮にたとえ命名されたようだ
千汐が浮んだのはいいかげんなものだ
汐干狩りの文字の連想が千汐となったもの

地塩は本当は「地の塩」
聖書の中の言葉だが
「地の塩」というアメリカ映画からの連想
「赤狩り」に屈せず映画作りを続けた
ハーバート・ビバーマン監督の作品

「赤い血潮」の予科練の・・・
と覚えていたのだが
正しくは「若い血潮」だった
軍歌は嫌いで歌わないから
うろ覚えの記憶をたどった結果だ

うろ覚えは「若い力」の歌もそうだった
よく運動会で聴いたし歌ったはずだが
歌の出だしを
こちらも「赤い血潮と純情の」と覚えていた
正しくは「若い力と感激に」だった