母へ~五拾円葉書

ノンフィクション・実話

chikichiki/著
母へ~五拾円葉書
作品番号
686263
最終更新
2012/04/11
総文字数
13,222
ページ数
22ページ
ステータス
未完結
PV数
458
いいね数
0
いつの頃からか
毎日母へ
葉書を送るようにしています
親不孝ばかりしていますから
そのしょく罪のつもりです

母は大正8年(1919年)生まれだから
2011年は82歳
父は85歳で亡くなった
実は・・・父と母の誕生日も
だからいくつかも覚えていない

それではいけないと
ベットの目の前にあるタンスに
父の命日と年齢
母の生年月日が書いてある紙を
貼っている

ことほど左様に
親不孝な息子なのです
さらに付け加えますと
父親の死に目にも
葬式にも帰っていません

母はまだ健在ですが
いつその時が来ても
おかしくはない年齢
そしてやはり
帰らないでしょう

なぜ・・・
冠婚葬祭が嫌いとはいえ
親のその時に帰らないとは
つまりは
意気地無しなのです

だからせめてもの罪滅ぼしに
五行日記を書いて
母に毎日葉書を送っています
葉書を書けることが
しあわせなのです


この作品の感想ノート

この作品には、まだ投稿されていません。

この作品のひとこと感想

この作品には、まだ投票されていません。

この作品をシェア

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

pagetop