コーーーン グォーーグンコーーン バックミラー越しに街頭の明かりが蛍の舞うように見える    風が首から背中に流れるのが心地良く思わずアクセルを開けてしまう     マシンと同化してしまう錯覚を覚える、ただ無心に走る目的も無く何もかも忘れて………………      昔の話で申し訳ない、今だに心も体も燃える恋などできない、あれ以来……… ぼくが取引先に伺った時の事で新人社員だと紹介してもらったのが、由佳里だった、まーぁ好みのタイプでは、なかったが今どきの女の子て感じで笑顔がやけに可愛いと感じる程度だった。この子と恋に落ちる事になるとは、知るよしもない