お嬢様の悩み





「今日本当に大丈夫だったのか?」

「暇だったから大丈夫だよ」

「本当は寝てたんだろう」

「え?何で?」

「寝起きの声だったから」

「嘘!だけど本当に暇だったわよ」



普通のカップルもこんな会話なのかな。


他愛もない話をしながら歩いた。


それにしても夏休み初日は人が多い。


翔太とはぐれそうで怖い。


翔太の少し後ろに回り服の裾をつまんだ。



「そんな所持ってないで、はい」



そう言って翔太は手を差し伸べた。


恥ずかしさよりも嬉しさが増して。


ギュッと手を繋いだ。