まだ息のあったネズミは一目散に逃げて行った。

しま兄は逃げたネズミに睨むようにきつく目を細め

そのあと、同じ視線であたしを見た。


なんだか、しま兄に叱られたような気分で

あたしは、しゅんと体を縮めた。