「人間って名前じゃないもん。恵都っていう名前だもん」 別に…怒られるようなことはしてないし。 あたしが開き直ると 「名前なんか、どうでもいんだよ!」 しま兄は不機嫌を全開にして、くわえていたネズミを放り投げた。