『すべて忘れしまうから…』

頭にこびりついた、母さんの言葉を振り払い、あたしはぎゅっと目を閉じた。


大切なものを忘れるということは

寂しく、悲しい。

もし、それを乗り越えなければ、手に入らないものがあるなら…

そんなの


あたしは

ほしくない…