就寝前の恒例である語りかけをした途端、陣痛っぽいものが来るなんてびっくりだよ そんなに痛くないから、まだ大丈夫だと思うけど 「辛くないか?」 「まだ大丈夫だよ」 蓮也に支えられながら車に乗り込み、産婦人科へと向かう その途中 徐々に痛みが強まり始める 「蓮也…痛い…っ…」 「!?頑張れ里桜。もう少しだからな」 蓮也は私の手を握り、私の様子をうかがいながら産婦人科を目指した。