展望台専用の駐車場に着くと、車から降りて展望台に通じるエレベーターへと向かう 「今夜は冷えるな」 「うん、風がとっても冷たい」 蓮也は私の手を取り、骨張った大きな手で恋人繋ぎで手を握る 手を繋ぐのは初めてじゃないけれど、ドキッと胸が高鳴り妙にドキドキする。きっと私、今顔が赤いんだろうな 「何だ、照れてるのか?」 「ち、違っ!」 「可愛い奴」 もう、また面白がって。