「…有難う…っ…グス…」 「いいえ、どう致しまして」 「あの…また…来てもいいかな…?」 「ええ、勿論。いつでも歓迎するよ。今度来る時は気軽に来てね」 「有難う。本当に…有難う」 幼なじみは目を腫らしたまま病室を後にし、帰宅した これで良いんだよね…? いつまでも引き摺るなんて大人気ないし、こうして私は無事だったんだしこれで良かったんだよね 蓮也とはもう、前みたいな関係に戻れないのが凄く残念だけど…蓮也を傷付けてしまった事に変わりないし…ちゃんと、現実を受け止めなきゃいけないよね。