レディーファーストを徹底しているところが、サトシより好きかも、と思えてきて。 ロマンチストなところが、サトシより好きかも、と思えてきて。 会話の内容が知的なところも、その会話の中で私に理解できないところがあればきちんと分かりやすく説明してくれるところも、サトシより好きかも、と思えてきて。 自分にそう言い聞かせているわけではなく、本心からそう思って。 そうして、部分的なことでなく、彼自身をサトシより好きかもと思いはじめたころ―― 「話があるんだ」 サトシから突然、電話がかかってきた。