ビュウゥゥゥゥゥ……

ビュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……

12月24日メリークリスマス &豪雪の中人通りは侘しい。そんな雪の中をひとりの少女が歩いていた…

「私は誰?私には帰る場所もない…私はここで死ぬの…」

そう彼女は記憶がないのだ。帰る場所もわからない。
彼女の体はこの豪雪で冷たくなって、もう感覚さえもない。

「誰か助けて…」

バタッ

ビュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…
ビュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

この雪の中、人通りが少なく彼女を助ける人は皆無に等しい。

「もうだめ…」

しかし、彼女の儚い声もこの雪の中では真冬のメロディーでしかない。

「私ここで死ぬのかな…」
彼女は名前も分からず、記憶もない。何故自分がここにいるのかもわからない。
彼女は絶望していたその時!