そうして二人、暫し無言で夜空を見上げていた。



「そろそろ明日の為にも寝た方が良いな」


再び架が言葉を口にした時、

同じ気持ちだったあたしは夢心地になりながら“うん”と返事をした。


「明日はどうするの?」


「取り敢えず朝の内に電車乗って、街に戻ろう。

それからだ」


「うん、そうだね…」


「起きれっかな、俺」



「あ、携帯で目覚まし設定しとこうか?」


昨日は携帯をあまり使わなかったから
まだバッテリーが70%程残っている。


再び身体を起こそうとすると架はそれを止めた。


「いや、良いよ。

自然に起きれた時間で」


「でも、」


架のオフは一日しか無いのに…