「いや、別にそんな事思ってないけど」


仮にそうだとしても、それは芸能人だし仕方無いんじゃ…。



そんなあたしの気持ちを他所に、彼はくいっと顔を上げた。



「言っとくけどなぁ、あまり学校行けてないからって
バカにされない様にちゃんと勉強してんだからな!」



「……。」



「だからテストでも平均点位は軽く取れるぞ!

…多分」



厭に得意げな顔をする、けど。

最後の“多分”を聞いた瞬間、少し笑ってしまった。


「ふはっ」


「な、笑うなよ!
お前今、絶対バカにしたろ!」


「や、してないけど…っ」



「じゃあ何だよ!」