「大変なんだね」 「まあな」 「辞めたいとは思わないの?」 「や、それは思わない」 え――? “たまにはそう思うよ” とかそんな言葉が返ってくるだろうと思ってたのに。 この流れからだと。 「何で!?」 「何で、って。 簡単な理由だよ、だって俺この仕事好きだもん。 演技したり舞台に立ったりするのが好きだから。 だから辞めたいとは思わない」 満面の笑顔で語るから、 「本当に好きなんだね」 何だか此方が照れてしまいそうだった。 本当に好きだって気持ちが、その笑顔から伝わってくるから。