本当にいろんな意味で信じられない。 やっぱりこの人、ストーカーなんじゃ…。 少しだけ距離を置こうと男の立つ位置から 遠ざかった時だった。 「あ!」 ふと思い出したのは、あの時交わした約束。 「ねぇ!」 あたしは男に踏み寄り、男の正面に回り込む。 「顔、見せてよ」 その内、早い段階で見せる。 男はそう言った。 なら、今この時が一番最良では無いのか。 真夜中だし、周りには好都合な事に人っ子一人居ない。 姿が見えるのはあたしと男。 完全に二人だけ、だ。