「おい、」 「……。」 「おい、」 「……、」 「おい、起きろ」 「わあ!」 誰かに肩を強く揺さ振られて、目を覚ます。 「…んー、此処は?」 まだ冴えない頭で目を擦りながら、訊ねると“誰か”は、 「終着駅だ」 そう答えた。 「え、終着駅!?」 その言葉に驚いて目を見開くと、目の前には黒い帽子。 を被った男がいた。 「終着駅って…」