24時間プロデュース【完】





「これ、架に」


そう言って渡した物は――













「花束…?」



黄色、白、ピンク、紫が並ぶ。
鮮やかな色の花束だった。


それはさっきあたしが街を必死に走り回って手にした物。

花屋さんは何処も閉まっていたからスーパーのお花コーナーの一角にあった物だけれど。


これがあたしに出来る事だと思った。


「綺麗でしょ」


微笑んで花束を渡すあたしに架は驚いた顔をしたまま

小さく頷いて花束を受け取る。


あたしがこの事を思い付いたのは
“君に枯れない花束を”のラストシーンを思い出したからだった。



自分の彼女に沢山の“贈り物”と自分が亡くなる直前、

病室で最期に大きな花束を彼女に渡して

最期の最期まで彼女の事を喜ばせてあげていた“彼”。