24時間プロデュース【完】





ああ、そうか。


そう思ったのは。


そう思えたのは。


架と出逢って。


話していく内に架の事を知って。


笑って、泣いて、嬉しくなって、悲しくなって。


それを一緒に分かち合えたから。

少なくともあたしはそう感じたから。


だからもしかしたら同じ歩幅で歩ける、なんて

とんだ勘違いをしてしまっていたんだ。


ぽろり、と目尻が涙が零れるあたしに

架は目を伏せた。



「俺、倒れた後も意識無くなるまで
いちるの事呼んでたんだけど

いちるが傍に居てくれてるって分かって本当に嬉しかったんだ。

凄く、心強かった」



「…うん」



「いちる、泣きそうな顔して。
でも笑顔で俺の事見つめるから

“此処で死ねないな”って思った」