「架?」
何か悪い事を言ってしまったのだろうか。
不安になって架の顔を覗き込もうとする。
すると、調度此方を見た架と目が合った。
真っ直ぐな視線はいつでもあたしをどきりとさせる。
「タイムオーバーだな」
架はあたしの手を、強く握り締めると
そう言った。
タイム、オーバー…?
困惑するあたしに架は優しく笑った。
「24時間経ったら速やかにいちるを解放する事、
誘拐前にした約束だよ。
覚えてる?」
……!
「覚えてる、けど」
何で今になってそんな事…
まさか…
そしてあたしの嫌な予感は的中する。
「いちる、さよならだ」
視界が歪んだ。


