それでもお互い何処かで気付いていた。 多分、あたしより架の方がもっと、ずっと。 ――もうこのままの身体じゃ限界が近い事。 「明日の朝、手術だって」 「うん」 「……。」 「……。」 「いちる、今何時か分かる?」 「あ、えと…」 確か此処に来る前にナースステーション前を通った時、21時54分位だったから… 「今は22時過ぎ?」 多分だけど。この部屋時計無いみたいだから正確には分からないし―― 「…そっか」 架はあたしの返事を聞くと黙り込んでしまった。