“架” 自分、だった。 自覚した瞬間、頭が真っ白になり 視界が歪んだ。 あれ、何だ、これ。 目から雫がぽたぽたと水滴になって流れ落ち、 茫然自失となった俺の足元のタイルに広がった。 ――どうすんだ、俺。 タイルに広がる小さな水溜まりを 立ち尽くして眺める事しか出来無かった。 地獄に突き落とされたのは… 高塔架、俺だった。