「吐、吐きそうなんですか!?」 胸に続いて、口元を押さえ出す男に あたしはおろおろするばかり。 どうしよう、こんな時どうすれば―― すぐ人に助けを求めようとも、人気の無い場所に連れて来られた為 周りには誰も居ない。 遥か遠く、駅のホームへと階段で上がって行く人の姿がちらほら見えた。 よし、こうなったら… 「私、駅員さんか誰か呼んで来ます! だからもう少し辛抱してください!」 叫ぶ様に告げて、男に背を向けて走り出そうとする。 と、