「なんて考える自分がどうかしてるなぁって。
ね、つまらない話だったでしょ?」
ふにゃりと笑って顔を戻す。
架はあたしの話にずっと相槌を打って聞いてくれてた。
それだけで、満足だよ。
「…よく頑張ったな。
いちるは御褒美を貰わなきゃな」
今度は架が立ち上がってあたしの隣に腰を下ろした。
架の言っている意味が良く分からなくて
ぽかんとしてしまう。
「寂しいのに、寂しいって言えなくて悲しかったな。
自分の中の当たり前を裏切りそうで怖かったな。
だけど、それはいちるのせいじゃ無い。
お前のせいじゃ無いんだよ」
「っ、」
何を、言っているの。
「両親のせいでも無い。
ただちょっと、お互い上手く伝えられないだけなんだ」


