こうなったら、話すしか無い、か。
多分、今話さなかったら架は終始この事を気にしてあたしの顔色ばっかり窺う様になるだろうし。
そんな気疲れさせたく無い。
まぁ良いか。
話したく無いのは事実だけど。
それで架が納得してくれるなら。
「つまらない話で良いなら話すよ?」
あたしの渇いた笑いに、目の前の帽子が小さく上下した。
再び窓に顔を向ける。
あたし達を乗せた観覧車はもう少しでてっぺんに辿り着く所だった。
係員さんの話だとこの観覧車は一周大体20分らしい。
ふぅ、と一息吐いてあたしは話し始めた。
「あたしの家は放任主義なの。
あたしは一人娘で、両親の仲も不仲って訳じゃ無いけど。
基本的にあたしが何をしても干渉しない人達で」


