一番古い受信履歴を見せた後、あたしは携帯を鞄にしまった。
「見せたけど、これで満足?
架が何を考えてるのか正直良く分からないんだけど」
再び立ち上がって正面に座り直す。
観覧車が小さく揺れた。
「質問して良いか?」
「答えられる範囲ならね」
「過保護とかそんな問題じゃ無くて可笑しいよな?」
「何が?
言ったでしょ、娘一人一日家に帰らなかったからってすぐに心配する親じゃ無いって」
「すぐにじゃねぇよ。
お前の親かららしき連絡、その中に一つも無かったじゃねぇか」
顎で鞄の中の携帯を指される。
「一つもってそんな…
メールのし過ぎで親から来たメールの履歴が消えて残って無いだけだよ」


