「さっきも親子連れの家族ばっかりぼんやり見てたし、何かあるのかなって思ってはいたけど…!」
「別に、たまたまだよ」
架の視線に堪えられなくてひたすら窓から見える景色を眺める事だけに集中する。
「そう言えば親から連絡は来たのかよ?
昨日から丸一日、娘が家に帰って無いんだぞ。
心配のメール一つ位届いてるだろ!」
「……。」
「どうなんだよ、いちる!」
…バカじゃ無いの。
架がそんなに必死になる事無いじゃない。
「メールが来なくちゃ可笑しい?
電話が来なくちゃ可笑しい?
それが架の“親御像”?
随分過保護なんだね」
「な゙」
「皆が皆そうじゃ無いんだよ。
そんなに心配しない家だってあるでしょ」


