そんな覚束無い足元でレールから脱線したらと言う恐怖が浮かんだ上に
勢い良く差を縮め過ぎて前方の自転車にぶつかりそうになったのだ。
そりゃあもう言葉では言い表せない恐怖を
あの走行時間にして一瞬で味わった気がする。
「はぁ…」
思い出して溜息を漏らす。
透明な窓から地上に目を凝らすと走り回っていた子供達の頭が粒に見えた。
「遊園地、久々だったけど楽しかったな。
最後に来たのは小学校低学年の時だったかも。
母さんと父さんと三人でさ…」
架もあたしと同じ様に窓から地上を見つめている。
「いちるは?
結構、遊園地来たりするの?」
「全然」
「じゃあ、最後に来たのはいつ?
誰と来た?」
「……。」


