「あはは、まぁね!」


けらけらと笑いながら、じゃれ合って歩く。


空はカラッと晴れていて蒸し暑い。

そんな中たまにそよぐ風が衣服を通り抜けて心地良い。



「あ、ライジング・サン乗らない?」


「それどんなやつだっけ?」


「えーとね、太陽の様な円盤型の乗り物で上下に動いたり一回転するの」


「えー、それはパス。

俺見てるから、いちる乗って来なよ」


「えー!!

一人で乗るなんてつまらないじゃん。

架乗らないならあたしも良いや」


諦めて次の乗り物を探す。


「うーん、どれにしよ」


マップを覗き込むあたしの横から
架はひょいと顔を出した。



「う、わぁ!」


びっくりして手からマップを放してしまう。