「ほら、さっさと降りるぞ。次、運転出来無いだろ」


「う、うん!」


“どうもお騒がせしてすみませんでした!”


慌てて係員さんにお辞儀をすると
あたしはそそくさとティーカップエリアを後にしたのだった。



「しっかし気絶するとはねー」


架は肩の後ろで腕を組んで苦笑い。


「…ごめん」


何たる失態。

ああ、穴があったら入りたいとはまさにこの事だよ。


「いや、俺もちょっと調子に乗って回し過ぎたからごめん」


まだふらふらするあたしの背中をぽんぽんと優しく叩いてくれた。


「…そしたら最初からしないでよ」


ついつい憎まれ口を聞いてしまう可愛げの無いあたし。