24時間プロデュース【完】





「おい、大丈夫か!」


ぺちぺちと軽い音を立てて両頬が叩かれる。


「ふぇ?」


くらりとする頭に目眩を感じていると。


『大丈夫ですかお客様!』


目の前には架と係員さんの姿。


はっ、として立ち上がると其処はまだティーカップの中だった。


「びっくりしたわ。

だっていちる、呼び掛けてるのに途中から全く応答無いんだもん」


「え、えっ!?」


きょろきょろと辺りを見回すも
あたしと架が乗るティーカップ以外はもう空っぽだった。



「いちるが目を回して気絶してる内にとっくに終わったっつーの」


「嘘っ!」


たかだかティーカップで目を回すなんて最悪だっ!


引き攣った顔のあたしの手を引いて架はティーカップから降りた。