相当ツボにハマったらしく声を殺して笑っている。


「もぉ」


むうっと剥れると架はやっと“ごめんごめん”と本当に思っているのか定かでは無い謝り方をして笑うのをやめた。


そしてあたしの手を掴む。


「え?」


急に手を掴まれたのでどうしたのだろうかと思っていると、


「じゃあ今から遊園地に行こう」


架は笑顔で歩き始めた。


「え、えぇっ、遊園地!?」


唐突過ぎる行き先に困惑していると。


「俺のお願い聞いてくれるんだろ?」


にっこり微笑む架。


ま、まぁ確かにそう言ったけど。


「それにいちるは今日一日俺に付き合う約束だし。

ま、俺もいちるを逃がす気無いしね」


へらっと言ってのけるが最後の一文が若干黒かった。