「あれ、あのネックレスいちるに似合いそう!」


「え、どれどれ?」


架に手を引かれてあたし達は色んな店を見て回る。

最初はあたしが提案するまで
自分から動き出さない様な感じだったのに

今は嘘みたいに行動力がある。

それは多分、あの夢の話をあたしにしたから。

架の中で何か吹っ切れる事があったのかも知れない。

架の中でそれがプラスになってくれたんなら嬉しいんだけどな…。


そんな事を思いつつ、架が指差したお店のネックレスに目を向けると。


「可…可愛いっ!!」


其処には金色のチェーンにピンクの花模様をトップに飾ったネックレスがあった。

花の部分はスワロフスキーで出来ていて輝々と光っている。


「すっごくすっごく可愛いね!」


ショーウインドウを覗き込みながら目を輝かせるあたしに、