24時間プロデュース【完】





「いち…」


「ねぇ、架!」


痺れを切らしてかもう一度あたしの名前を呼ぼうとした架。


それを遮ると勢い良く試着室から飛び出した。



「わ、何…」


驚いた顔をする架の正面に立って向き合う。


――終わりと始まりの言葉をください。


「ねぇ、架」


「ん?」


「…ワンピース着れたよ。架があたしの為に選んでくれたワンピース、着たよ」


「…うん」


ねぇ、架…


「…たし、ちゃんとワンピース似合ってる?」


少し背伸びをして胸を張る、あたしの小さな晴れ舞台。


だけど震える膝と爪先にどうか気付かないで。


不格好でも、気付かないフリをして。