「じゃ、あと一着残ってるワンピースに着替えて来るから」
「ん、待ってる」
くるりと背を向けて試着室へと戻る。
サロペットを脱ぎながら最後の一着へと手を伸ばした時だった。
あ、
ワンピースを手に取った手が止まる。
最後の一着は店の前のディスプレイに飾ってあったあのワンピースだった。
淡いピンク色に、小花が散りばめられていて
裾もフリルレースで凄く可愛い。
それだけに不安になってしまった。
似合うのかな、こんな可愛い如何にも“女の子らしい”ワンピース。
この何回か勢いに任せてワンピースを着れたし
架はその一着一着に笑顔で
“似合ってる”
“可愛い”
って優しい言葉を掛けてくれた。


