変わり身の早さに呆れてしまう。 けど、黙ってその手を受け取るあたしも また変わり身が早いんだろうな。 「何処行くの?」 「まず、この薬を貸して貰ったおじさんに返して。 それから電車に乗って、ある程度の場所まで戻るつもり」 「そっか」 昨夜と同じ様に前後に揺られる手。 朝の瑞瑞しい空気と溶け合って気持ち良い。 気温は中々の温度で暑い筈なのに 不思議と繋いだ手は、ベタベタなんてしなかった。 架に連れられて、農作業をしている おじさんの元まで辿り着く。