「良い物って、虫刺されの薬だったんだ」
それから無事、誤解を解いて和解した後
架から“プレゼント”と言って手渡された物は痒み止めだった。
「そ、寝てる間、腕とか虫に刺されたろ?」
「…元から持ってたの?
準備良いね?」
架の言う通り、腕にも足にも数箇所虫に刺されていたあたしは感心して
ボトル状の薬を受け取る。
「や、朝早く目が覚めたから
近くをぶらぶら歩いてたら民家の人がもう外で作業してたから
貸して貰ったんだ」
「そうなの!?」
「うん」
薬のキャップを開けると中はボールが半ロール状に収まっていて、
塗るタイプだと判断したあたしはゆっくりとそれを肌の赤くなった部分に滑らせていく。


