真冬の屋上はとても寒かった。 ところどころに雪が積もっていて、きらきらしてた。 『うっ、さむ…』 縮みこんだ体を、すっと背を伸ばしてみる。 そして、深い深い深呼吸。 まっすぐ前だけを向いて一歩一歩進んだ。 ここまでかな?というところまで来て下を見てみる。 結構大きな病院だ。 近くにあるビルよりは余裕で大きい。 でも、恐いなんて思わなかった。