「ふぇ…っ…」 俺じゃ、ダメなんだ…。 だけど… 「沙和…熱、ひどくなるから。 俺が、颯太に連絡いれとくから。 だから、頼む。 寝て、早く良くなれ」 「…ありがとう…樹…っ」 せめて、沙和を支えることができるのなら。 少しでも、沙和を笑顔にできるのなら。 俺は、それでいい。 だからさ、沙和。 頼むから、 お前の笑顔、見せて。