「今日は転校生を紹介する」 へぇ、どんな人だろう? 中に入ってきたのは――…… 「野上樹<ノガミイツキ>です。……よろしく」 とても、整った顔をした男の子。 「野上の席は市川の隣な」 「……市川って、どこッスか?」 あ、もしかして困ってる……? 「ゎ、私だよっ!」 私は手を挙げた。 近づいてくる野上くん。 うわ、近くで見るとさらにイケメンだ。 「私、市川沙和!よろしくね?」 「……よろしく」 なんか、素っ気ない?