「なぁ、イチゴミルクって、上手いの?」
「へ?おいしいけど…飲んだことないの?」
「おう」
「えぇ!?それ、絶対にもったいない!」
「じゃぁ、一口頂戴」
そう言うと野上くんは私の持っていたイチゴミルクを取り上げ、それを飲んだ。
か、間接…キス//
「甘っ!」
野上くんは顔を歪めた。
「そ、そりゃイチゴミルクだから、甘いに決まってるじゃん」
「ふぅん。俺のも飲む?」
「い、いただきます」
野上くんからコーヒーをもらい、それを飲んだ。
「…にが~~~」
「フッ、お子様だな」
「う、うるさいっ!」
野上くんて、こんなに笑う人だったんだ――……。

