「へー…。 オシャレなとこに住んでるんですね…」 彼の住むこのあたりは… っていうか京都は高さ制限に厳しい街なのでマンションでも低層のものが多い。 例に漏れず彼の住むところもそんなところだった。 そしてレンガ造りの外壁でエントランスも明るく広い。 「そうか?」 一言答えてさっさと歩く。 「あ、待ってください」 慌てて彼の腕に掴まろうと手を伸ばす。 アタシの手が触れたのに気がついたように彼は視線を手のほうに落とす。 顔を上げて支店長を見る。 あ。 目が合った。