彼はくすくすと笑いながら手を伸ばし、 アタシの髪をクシャっとする。 「いくらでも これからのふたりには時間がある」 もう、 なんでアタシいっつもこんなことになってしまうんだろ。 こんなんじゃいつか飽きられてしまう。 「スミマセン…。 一応これでもオトナ意識して頑張ってるんですけど…ね」 うつむきながら小さな声で謝る。 「いや、いいよ。 ヒカリはそのままでいいから」 その声に顔をあげる。