「本当に、…オマエって奴は…」 笑ってそう言いながら彼はアタシの腕を取り、 引き寄せる。 わっ! そう思った瞬間、彼はアタシをぎゅっと抱きしめていた。 いつもの大好きなブルガリの香り。 「…好きな女にそんなこと言われて、 もう止めないからな?」 耳元で聞こえた低くて優しい声。 いつもよりもきつく抱きしめられながらも恍惚とした気持ちになる。 しばらくその状態でいたあと、 彼はアタシを抱きかかえて寝室まで連れてゆく。