「だって、 いつもいい店に連れて行ってくれて…。 それで…」 「俺が好きでやってるんだから構わない」 「でも…」 なにもできないけどなにかしたいんだけどなあ。 いつもしてもらってばっかりだから。 でもどう言えばいいんだろ…。 「アタシも…なにか…」 「そこまで言うなら、 そうだな…」 彼は少し考えてから続けた。 「じゃあ、 今度ドライブに出かけよう。 それでヒカリが弁当でも作ってくれないか」