なんかすごくオトナだ! なんかすごく憧れる! なんかすごくどきどきしてきた! 「どうした?」 いつまでも黙っているアタシに彼は聞く。 「そんなの、 考えたこともなかったから…」 「それってヒカリが成人するまでに俺たちが終わるってこと?」 「あっ!違います! そういう意味じゃないです! ずっと一緒にいたいです。 飽きるまで傍にいさせてくださいっ!」 必死になっていうアタシに彼は笑いながら言った。 あ、笑ってくれた。 「わかってるよ。 だから早くオトナになれ」