どうしても名前で呼んでみたくて頑張ってみるけれど。 手に変な汗かいてどきどきして声が震える。 「あの…」 「なに?」 彼はそんなアタシを見て笑う。 アタシが呼びたくても恥ずかしくて呼べないって見透かしてるみたいに。 でもそれはとても機嫌よく。 もうー。 でも笑ってくれるから、 ま、いっか。 どんなことでも笑ってくれるならそれでいい。 アタシは彼が笑っているところを見るのが大好きだから。