ふと視線を後ろに向けると緑の向こうにレトロな建物が見える。 「あれは近代文学館」 アタシの見てる方向を見て支店長は言う。 「もう少し時期がよかったらバラもキレイだったんだけどな」 へー…。 バラか…。 見たかったな。 「あれ?ハヤテ?」 突然、 背後から聞こえた女のひとの声。 ん? ハヤテ…って…? 支店長の名前。 そんな彼を名前で呼ぶのって…、 だれ? 支店長が振り返る。